○ わの舞詩 ~詩

2019年12月17日更新

わたしたちは翼を授かった
大切な人たちを包めるように
広大な自由へと羽ばたけるように

 

広く広く余すことなくこの恩恵が世界に届きますように

 

竹内

¨こどもたち¨

東の障子が
微笑むよ
大地が起きてる!
わたしも起きる

 

あたたかい
ひとつになって
とけるよう

 

大地の母と
一緒に待つの
あの方が
おてんとうさまが
昇られるのを

 

船木

大黒柱のある祖母の家を十年ぶりに訪れ、畳の上で朝を迎えました 。
住む人がいなくなって、お家も古くなったはずなのに、こどものこ ろと変わらず大人になった自分を包み、朝の贈り物をしてくれた。 このあたたかさは、どこから来るのでしょう。
ずっと見守っていてくれたことに感動して詠みました。

 

「なないろの鳥と歌」

なないろの鳥は、歌うことが大好きでした。

がっこうがおわると、お家につくまでのかえり道、お友だちとずうっと、あきることなく歌っていました。
おやすみの日には、おやまの合唱団で、せんせいのピアノにあわせて歌いました。
歌うことがたのしくてたのしくて、
いつでもどこでも歌っていたかったのです。

なないろの鳥 は、ある日、
うみの向こうがわから、みたことのないしろい鳥がとんでくるのをみつけました。
ぴゅうと風がふいて、
「あの鳥は、うみのむこうの遠いくにで、お歌のおべんきょうをしてきたんだよ」
と、おしえてくれました。

なないろの鳥は、しろい鳥のところにでかけていきました。
もっともっと、ほんとうの歌を、歌いたかったからです。
しろい鳥は、うみのむこうの遠いくにの歌を、じょうずに歌えるように、すこしずつ教えてくれました。
しろい鳥と歌うことはたのしかったですし、じょうずに歌えるようになることがうれしくて、なないろの鳥は、まいにちまいにち練習しました。
やがて、なないろの鳥は、しろい鳥とおなじような声で、じょうずに歌えるようになりました 。

けれど、なないろの鳥は、
「わたしの歌いたかったのは、遠いくにのお歌だったかしら?」 
「わたしのほんとうの声は、どんなだったかしら?」
と、おもうようになりました。
なないろの鳥は、どんな歌を、どんなふうに歌えばよいのかわからなくなり、
あんなに大好きだった歌を、あまり歌わなくなってしまいました。

ある雨あがりのよく日、なないろの鳥は、風にのってきもちよく、お空をとんでいました。
みずみずしい若葉がぐんとひらいて、おひさまの光をいっぱいに浴びているのを、うっとりとながめているうちに、
はじめておとずれる、となりのお山にたどりついていました。
おまつりをしているみたいでした。
にんげんや、どうぶつたち、花や木々や石たちが 、ふるいものもあたらしいものもいっしょになって、わになって歌い、踊っていました。
なないろの鳥も、いっしょに歌い踊っているうちに、しあわせな気もちでいっぱいになってきました。
まるでつばめの赤ちゃんになったみたいに、おおきなお口をぽかっとあけて歌っていると、気もちのいい声がすうっとでて、
「神さま、わたしはしあわせです!」
そう、たましいがさけんでいるようにかんじました。

なないろの鳥は、
「わたしは、よろこびの歌を歌いたかったんだ」
と、ようやくわかって、あんしんしました。

そのよる、まっくらな闇にすいこまれるようにして、なないろの鳥は、ふかい眠りにつきました。
ゆめの中で、なないろの鳥は、うすいピンク色の光をうつくしく放 つおおきな光のたまを、いとおしく、いとおしく、いだいていました。
拡末

お土の子守唄

 

サーサー
むすめよむすこよ
私たちをむすんでおくれ
かわいい子たちよ

 

サーサー
むすめよむすこよ
こよいのつきのもとに唄いおどっておくれ
いとおしい子よ

 

サーサー
むすめよむすこよ
末永くつづいておくれ
いとしいいとしい子どもたちよ

米山

「美しい人」

美しいその方は、
いつも変わらず優しい微笑みで迎えてくださいます。
みんなの観音さまのようです。

美しいその方は、
いつもすべてを包みこむように受けとめてくれます。
みんなの優しいお母さんのようです。

美しい人その方は、
いつも慈愛に溢れています。
まわりの空気は、優しくなってみんなをふんわり優しく包 んで
います。
みんなの女神さまです。

観音さまやお母さんや女神さまなのに、
いつも当たり前にある空気の
ように気がつかないくらい、
自然に静かにそこにいらっしゃるのです。

その美しい方の空気は、
優しい優しい空気で、
静かで美しいその方がそこにいるだけで、みんなを知らずに癒しています。

舞っていると

お顔つるつる
お顔つやつや
お顔ぴかぴか

きれいになるよ

舞っていると

みんなもつるつる
みんなもつやつや
みんなもぴかぴか

きれいになるよ
あなたもわたしも
みんなみんな
きらきら
きれいになるよ

「水面(みなも)」

その水面は人知れず
木の生い茂った奥に、ひっそりと静かに水をたたえている
晴れでもなく、曇りでもない
天気というものすらない、ただ静かな水面

その時石は水面に吸いこまれた
一瞬の美しいきらめきを放ち
何のためらいもなく、すうっと吸いこまれた

水面はその静けさを保ったまま
ただただ美しい輪を広がらせてゆく
どこまでも、どこまでも
限りというものを知らぬかのように
静かな喜びをもって広がっているかのように

その輪は、石の想いと寸分のたがいもなく
その心のまま広がってゆく

松岡

天舞いて
桜の精になりにけり

 

天舞いて
桜の花びら舞踊る

 

天舞えば
桜も悦び一になる

 

君舞いて
桜の精になりにけり

 

君舞いて
桜の花びら舞踊る

 

君舞えば
桜も悦び一になる

入交

〈 練習しようの歌 〉


あゆむ  あゆむ  毎日あゆむ

中心を思いながら

中心を探しながら


呼びかけ  呼びかけ  求めつづける

私のまんなか

宇宙のまんなか

毎日  毎日  ただ繰り返す

 

ある日気がつく

頼れる芯が  揺るがぬ芯が

優しく  宇宙と響きあう芯が

生まれてきていることに

倉島

私を育てるよりほかに

何より会いたい私の花に

会う道はない

倉島

真の子ども
純真と奔放
迸る勢いと情熱

 

真の大人
神聖と受容
深い洞察と冷静

 

二つが一つになるとき
真の大人が誕生する

 関口

静寂が 

私を包む 包み込む

心を溶かす 温もりに

心を満たす 幸せ感じ
       心を灯す 希望が生まれる 

 

石原

きれいな空間


きれいなところにいるときは

きれいな心でいたいのよ


桜芽(小学生)

心が真っ黒になる出来事

消してしまいたい時間をも

つつめる体になるときに

痛み、悲しみ、怒りまでもが

私を支える根っこになる

 

冷たい大地に身をゆだねる

根っこがあるから 伸びられる

暖かい陽を 柔らかい風を感じられる

 

暗い冷たい大地の中で

根を持つ人はみんなひとつ

 

辛い苦しい出来事は

私を深く耕して

なくてはならない根を張るための

尊い時間の贈り物

 

倉島

大空に浮かぶ雲 

大空に舞う小鳥

大空に手を振れば

大空は微笑む

♪ru ~ ほら、聴こえてくる

大空に届けよう

大空よ「ありがとう」

大空と手をつないで

大空と遊ぼう

 

大地に咲く花々

大地に立つ緑

大地に裸足素足

大地は手招き

♪ru ~ ほら、抱きしめられてる

大地に届けよう

大地よ「ありがとう」

大地を踏み鳴らして

大地と踊ろう

 

太陽の光は愛

太陽に育まれ

太陽は与えつづける

太陽は生きる力

♪ru ~ ほら、愛されてる

太陽に届けよう

太陽よ「ありがとう」

太陽と肩を組んで

太陽と歌おう

 

海よ海 命の水

海よ海 癒しの水

海よ海 結んでゆく

海よ海 ひとつに

♪ru ~ ほら、解き放たれる

海よ 海に届けよう

海よ海よ「ありがとう」

海に涙、涙して

海とまたひとつに

 

風よ風 吹き抜ける

風よ風 新らしい

風よ風 子ども心

風よ風 生まれる

♪ru ~ ほら、よみがえるよ

風よ 風に届けよう

風よ風よ「ありがとう」

風に乗り 虹を渡り

夢の風 吹かそう

 

小さき者のすべてよ

見えない者のすべてよ

天と一つ 地と一つ

生きている つないでる

♪ru ~ ほら、生かされてる

私たちに投げかける

生きとし生けるものから

みんなみんな わ(輪・和・環)になって

いのちを紡いでる

 

人よ人 生まれてくる

人よ人 出逢うため

人よ人 選んでいる

今日 ここに来ること

♪ru ~ ほら、感じるでしょう

人よ 人に届けよう

みんなみんな「ありがとう」

踊り歌い わ(輪)になって

ひろげよう ここから 

 

踊り歌い わ(輪)になって

ひろげよう ここから 


新垣

何度も何度も くり返す

何度も何度も くり返す

必ず天に 返してみせると

必ず大地に 返してみせると

誓い改(あらた)に 日をまた歩む


野村

君が素晴らしくなればなるほど

私は素晴らしくなることが出来る。

 

君が輝けば輝くほど、

私はもっと輝くことになる。


君が成長したら、

その分、私は成長するし、

君の光が増せば、私の光も増す。


大いに、悦んでほしい。

そうすれば当然、私の悦びも増すからだ。


夜空にまたたく星々があんなにキラキラしているのは、

わたしたちが輝いているから。

わたしたちの光です。


ですから、

これからもお互い大いに輝いて、

夜空をもっとまばゆくしていくことにしよう。

 

村上

《あなたとわたし》

 

あなたとわたしは 違う

違う体を持ち、違う感情を持つ

 

あなたとわたしは 同じ

同じ大地から生まれた


互いが観念の世界で生きるとき

わたしたちは 違う


互いが深く大地に繋がっているとき

わたしたちは 同じ


大地と共に生きるとき

わたしたちは 

違いを違いのまま 

一つになれる

 

関口

われ識る


天が与えた 厳しさを

のりこえゆく この強さもまた

天が与えた 強さなのだと

 

冬は 必ずおとずれる

氷雨は 強く

風 吹きすさび

凍てつく寒さが この身をおそう

 

ただわたしに できること

心 静めて

奥を 見つめて

やがて来るべき 時を待つこと

 

そのとき わたしは全身で

気付かぬうちに 捉えているのだ

 

大地の深くに 訪れた

まだ目に見えぬ 春の兆しを

 

時を超え われ識る

 

天が与えた 厳しさを

のりこえゆく この強さもまた

天が与えた 強さなのだと

 

稲垣

伝統は飛び火する

私たちは  今  その炎の前にいる

調和  という炎

安らぎ  という炎

神  という炎


太古の昔から  人々は火を中心に 

集い、寄り添い、わになって 

いのちを育んできたであろう

太古の昔から  人々は火に神をみて

敬い、守り、絶やさずに

暮らしを継いできたであろう


やさしき火

人々をあたため  包み  育む慈愛の炎

強き火

濁りも  争いも  一切を焼き尽くす憤怒の炎


伝統は飛び火する

太古の昔から育まれてきた炎を

今  私たちが蘇らせる

誠実に  静粛に

真心込めて  蘇らせる

 

伝統は飛び火する

私たちは  今  その炎の目の前にいる

 

関口

おかあさん       


おかあさんはすごい

いつもみんなのことを考えている

それが楽しくてしかたないみたい


考えていることがすぐに伝わっていてびっくりする


一人一人の喜び、楽しみを考えていて、そこに心を向けてくれる


おかあさんのおかあさん、そのまたおかあさんからずっとずっと受け継がれてきた、やさしいやさしい流れ


私もみんなに流したいなー

大西

大自然が奏でる のびやかな美しさ

作為のない 大地の鼓動

この地球の御胸で呼吸するとき

清らかないのちへと還ります

 

清らかな こころ

健やかな からだ

 

うまれたときに授かった

美しさを広げて

 

ただ そこに立つ

ただ そこで舞う

 

前田

「わの舞」
わになって踊る
それは一期一会

大地を踏みしめ
地球と一つに

天からの光
人は宇宙へと溶けていく

御柱 循環 太古の記憶 透明な愛
 
踊るごとに開かれる心の扉
踊るごとに出会う新たな自分

自分が愛しい
みんなが愛しい

優しさが溢れ出る
ぬくもりに包まれる
悲しみが癒される
孤独が溶けていく
 
懐かしい出会いがここにはある
懐かしい人々
懐かしい記憶
懐かしい自分

愛の中でただ愛を踊る
生きることそして生かされること

人と神 人と自然 人と人
わの舞はすべてを溶かす
わの舞がすべてを調和させる

踊る 踊る 愛へ 光へ
踊る 踊る 人と 地球と
踊る 踊る 愛しき人々 神聖な世界

踊る 踊る 一つへ 一つへ
無限なる愛 無限なる光

わの舞 わの舞 光の舞
わの舞 わの舞 愛の舞

 

「わの舞」

大地を踏みしめ
輪っかになって
みんなで踊る

人は天と繋がり
大地と結ばれる

人と人が心を一つにし
やがては踊りそのものへ

胸の奥から湧き上がるぬくもりに
人は大切な何かを想い出す

生きていること
それは生かされていること

愛おしさ
感謝
繋がり

踊れば踊るほどに
人はより人らしくなれる

踊れば踊るほどに
人は人が好きになる

わの舞
それは神が与えた愛の舞

地球も喜ぶ祈りの舞
 人々繋ぐご縁の舞

  

                                                                                 黒瀬

『関口さん,大西さん,本間さん,鈴木さん,林さんの

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